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Stable Diffusion プロンプトを括弧で強調する

こちらのページでは、Stable Diffusionのプロンプト・呪文を括弧で強調する方法について解説しています。

 

Stable Diffusion初心者の人がプロンプトの操作に慣れてくると、AIにプロンプトが無視されたり、効きが悪かったりと思うようにいかない場合があると思います。

 

そうした状況は、プロンプトを括弧で囲んで強調することで解決できる場合も多いです。

 

ここでは、プロンプトを括弧で強調する方法や種類、プロンプトの重み付けについて説明します。

 

それでは、早速みていきましょう。

 

プロンプトに付ける括弧の意味は?

Stable Diffusionで括弧の意味は、プロンプトを強めたり弱めたりして、重みづけすることです。

 

プロンプトの重みづけは数値で表されます。

 

括弧を付けない状態が重みなしで「1.0」となります。

 

「1.1」や「1.2」と数値が大きくなると、重みが増して優先順位が高くなり、プロンプトは効きやすくなります。

 

逆に「0.9」や「0.8」のように数値が小さくなると、重みは軽くなり、プロンプトは効きにくくなるという具合です。

 

次に括弧の使い方をみていきましょう。

 

プロンプトに付ける括弧の使い方

ここでは、プロンプトを強調したり弱めたりする括弧の使い方を解説しています。

 

プロンプトを強める

強めたいプロンプトを括弧で囲み、単語の後ろにコロンと1よりも大きい数値を少数で入力します。

 

例(prompt:1.2)

 

数値が大きいほうが優先順位は高くなります。

 

数値は「1.1~1.5」くらいまでにしておきましょう。

 

あまり強調の数値を大きくすると、画像が崩壊するからです。

 

プロンプトを弱める

弱めたいプロンプトを括弧で囲み、単語の後ろにコロンと1よりも小さい数値を少数で入力します。

 

例(prompt:0.9)

 

数値が小さいほうが優先順位は低くなります。

 

数値は「0.5~0.9」くらいまでにしておきましょう。

 

数値を小さくしすぎると、強調と同じで画像がおかしくなってしまいます。

 

数値付き括弧のショートカットキー

括弧やコロン、数値をいちいち手入力するのが面倒という場合は、ショートカットキーがおすすめです。

 

プロンプトにカーソルを合わせ「ctrl + ↑」または「ctrl + ↓」

 

「ctrl」を押しながらカーソルキーの上下を押すたびに、0.1づつ数値が大きくなったり、小さくなったりします。

 

プロンプトにカーソルを合わせると、その単語だけに括弧が付きます。

 

プロンプトが複数単語で構成される場合は、プロンプトをクリック&ドラックしてハイライトさせてから「ctrl + ↑」または「ctrl + ↓」

 

数値付き括弧のショートカットキーは便利なので、ぜひ使ってみてください。

 

括弧の種類について

前項で説明した「数値付き括弧」を使えば、プロンプトの強弱を付けることができます。

 

しかし、Stable Diffusion関連のブログやサイトを徘徊していると、丸括弧( )以外の括弧、角括弧 [ ] や中括弧{ }を使っている場合があります。

 

「数値付き括弧」だけ使えれば問題ないのですが、混乱すると思うので、ここでは括弧の種類を説明します。

 

丸括弧( )

丸括弧(まるかっこ)は、これまで説明したとおり、プロンプトを強める括弧です。

 

プロンプトを括弧で囲むと「1.1」の強さになります。

 

プロンプトを二重括弧で囲むと「1.1 x 1.1」の強さ、つまり「1.21」の強さになります。

 

二重括弧だけでなく、三重括弧、四重括弧も可能で、括弧の数だけ「1.1」を掛ける仕組みになっています。

丸括弧の数と重み
(prompt) 「1.1」
((prompt)) 「1.21」
(((prompt))) 「1.33」
((((prompt)))) 「1.46」

この方法だと、小数点第2位まで数値が出るのと、括弧がいくつあるかパット見で分かりにくいですね。

 

個人的には「数値付き括弧」の方がおすすめです。

 

角括弧 [ ]

角括弧(かどかっこ)は、プロンプトを弱めるために使います。

 

プロンプトを括弧で囲むことで「0.9」になり、「1.0」が標準なのでプロンプトの効果は弱まります。

 

角括弧も、二重括弧や三重括弧とカッコを重ねることでプロンプトの効きが弱まっていきます。

角括弧の数と重み
[prompt] 「0.9」
[[prompt]] 「0.81」
[[[prompt]]] 「0.73」
[[[[prompt]]]] 「0.66」

こちらも「数値付き括弧」が使えれば必要がありません。

 

中括弧{ }

中括弧(ちゅうかっこ)は、NMKD Stable Diffusion GUIというソフトで使うカッコです。

 

プロンプトを中括弧{ }で囲むと、弱める、控えめにする意味があります。

 

ちなみに、中括弧は正式には、波括弧(なみかっこ)というみたいです。

 

中括弧は、Stable Diffusion Web UI Automatic1111を使っている人には必要がありません。

 

中括弧はどこかのサイトで見たことがあるくらいですかね。

 

Stable Diffusionはソフトによって、プロンプトの文法や構文が違うようです。

 

括弧でプロンプトを強調する 最後に

括弧によるプロンプトの強調と重みづけは、一度覚えてしまえば簡単に使いこなせると思います。

 

あまり強調しすぎると画像が崩壊するので、加減をしなければなりません。

 

また、括弧による重みづけ以外にも、前に入力されているプロンプトは優先順位が高いという基本がありますので、それとのバランスも必要です。

 

Stable Diffusionはシード値によって生成されるイラストが異なるので、プロンプトの優先順位を考えながら理想のイラストを生成してください。

 

この記事では、画像生成AIのStable Diffusionで使うプロンプト・呪文をカッコで強調する方法をテーマに説明しました。

 

プロンプトをカッコで囲んで強調したり、前に入力して重みづけしたりして、AIを上手くコントロールしてくださいね。