この記事では、Stable Diffusionの電気代はいくらぐらいかかるかについて書いています。
Stable Diffusionはグラフィックボードを搭載したハイスペックPCを使うため、多くの電気を消費します。
Stable Diffusionのせいで、月の電気料金が高額になってしまうのではないかと心配している人もいると思います。
そこで、消費電力を計測できるワットチェッカーを使って、Stable Diffusionの電気代を調べてみました。
消費電力の計測器
計測器は REVEX 節電エコチェッカー ET30D を使います。
Stable Diffusionでイラストを連続生成して、1時間あたりの消費電力(kwh)を計ります。
あとは単価料金をかければ、1時間あたりの電気料金が算出できます。
イラストの連続生成は「Generate forever」を使用します。ストップするまで画像生成し続ける機能です。
イラストの連続生成「Generate forever」のやり方はこちら
Stable Diffusionの設定やPCスペックは後述、とりあえず結果から見てみましょう。
結果 Stable Diffusion 電気代/時
1時間計測した結果、消費電力0.23kwhでした。
筆者は楽天でんきMプランなので、単価28.8円/kwhです。
【1時間あたりの電気代を計算】
消費電力0.23kwh x 単価28.8円/kwh = 電気代 6.6円/時
Stable Diffusionを1時間フル稼働させて 6.6円は思ったよりも安いと感じました。
Stable Diffusion 月の電気代はいくら?
6.6円/時で計算した月の電気料金の目安です。Stable Diffusionを毎日一定時間利用したとして計算しています。
1日2時間の利用で、月396円
1日5時間の利用で、月990円
1日8時間の利用で、月1,584円
グラボのスペックや学習などの要素によって、高くなる可能性はありますが、Stable Diffusionにかかる月の電気代は数百円から、多くても千数百円程度と思われます。
この計算だと、24時間30日フル稼働でも、5,000円しないくらいです。
PCスペック
今回の画像生成は自作PCを使用、主要なスペックは以下のとおりです。
CPU:AMD Ryzen5 5600
グラボ:ZOTAC ZT-A30600H-10M
マザーボード:MSI MAG B550 TOMAHAWK
メモリー:Crucial 16GB DDR4-3200
電源:玄人志向 750W 80PLUS GOLD
ハイエンドPCではないですが、Stable Diffusionが問題なく動作するスペックです。
Stable Diffusionの設定
イラスト生成に使った設定は以下のとおりです。
Hires. fix(ハイレゾ フィックス)をオンにしているので、グラフィックボードへの負荷が強くなります。
Hires. fixを使うと高画質の画像が作れますが、グラフィックボードの温度が上がり、ファンが高速回転しだすので、いかにも電気をくいそうな感じがします。
ちなみにGPU温度はイラスト生成時で75℃くらいです。
ワットチェッカーについて
今回の電気代計測では REVEX 節電エコチェッカー ET30D を使用しました。
REVEX(リーベックス)は知りませんでした、日本のメーカーみたいです。
他には、ELPAのエコキーパーやサンワサプライのワットモニターも検討しましたが、価格が安いという理由で「リーベックス ET30D」を購入しました。
ELPAやサンワサプライのほうが液晶モニターが大きいので、表示が見やすいと思います。
ELPA エコキーパー
サンワサプライ ワットモニター
もし、Stable Diffusionでイラスト生成するコストが気になる人は、ワットチェッカーを導入してみてください。
とりあえず、PCの消費電力が計れればいいという場合はコスパの良い「REVEX ET30D」がおすすめです。
以上、Stable Diffusionの電気代はいくらぐらいかかるかというテーマで記事を書いてみました。ローカルでStable Diffusionを利用するときの参考にしてみてくださいね。