この記事では、Stable Diffusionで画像がボヤける時の対処法について解説しています。
ブログやYouTubeを見て、自分も美少女のイラストを生成したいと思ったけど、いざ実践してみると、ぼやけたりモヤっとした画像になることがよくあります。
顔がボケるのはアニメ画に多い現象です。色が薄いような、線がハッキリしない絵になります。
実写では顔がボケるというよりは、顔が崩れる場合がほとんどです。
プロンプト・呪文をサンプルどおりにしても、イラストを再現できないんですよね。
Restore faces(顔の修復)を使っても効果がないと思います。
しかし、細部まで描きこまれた鮮明な画像を生成するのは、それほど難しいことではありません。
まず、ぼやける原因から解説します。
ぼやける原因とは?
ぼやける原因は、AIにとってイラストを描きこむ領域が小さすぎるからです。
プロンプト・呪文は、ぼやけるの原因ではないです。
絵画に例えると、キャンバスが小さいというイメージです。
そのため、顔がぼけたり、顔が崩れた画像になります。小さすぎて描きこめないという状態です。
Stable Diffusionのデフォルトだと、画像サイズ512 x 512ですね。
人間から見ると画像サイズ512 x 512で十分だと思ってしまいますが、画像生成AIにとっては小さすぎる領域なのです。
しかし、画像サイズを大きくするだけだと絵が破綻してしまうので、次の「ボヤけた画像を鮮明にする方法」を用いることになります。
ボヤけた画像を鮮明にする方法
結論、Hires.fix(高解像度補助)の機能を使ってください。
Hires.fixとは、高解像度にしながら画像を拡大して出力する機能です。
そのため、画像サイズが大きくなります。
Hires.fixを使えば、ディテールが描きこまれた鮮明なイラストになります。
これで、ぼやけた画像をハッキリした画像に修正することができます。
しかし、Hires.fixを使うとイラスト生成時間が長くなるのがデメリットです。高解像度にするため、グラボに負荷がかかるのですね。
Hires.fixの使い方
使い方は簡単、Hires.fixにチェックを入れるだけで機能します。
あとは「Upscaler」や「Denoising strength」などを使えば、細かく調整できます。
「Denoising strength」の数値を変えただけで、顔が少し変わります。
正解がないので、微調整して自分好みのイラストを探すことになります。
Hires.fixは、おすすめの設定のようなものは存在しません。
少しづつ設定を変えて、イラスト生成を行っていきます。これを繰り返します。
大きく数値を変えるのではなく、少しづつ数値を変えるのがHires.fix 設定のコツといえます。
これは、Hires.fixの設定だけでなく、Stable Diffusion全般に言えることだと思います。
以上、Stable Diffusionでボケた画像になってしまう場合の原因や解決方法を説明しました。この記事を参考にして、鮮明なアニメ画像を生成してみてくださいね。