Stable DiffusionでAIイラストを生成するには、スペックの高いグラフィックボードが必要です。
グラボの推奨スペックが気になると思いますので、この記事では、Stable Diffusionにおすすめのグラボを紹介しています。
結論から先に言うと、NVIDIA GeForceでVRAM 12GB以上のグラボがおすすめです。
VRAM 8GBでも、Stable Diffusionは動きますが、ストレスなくAIイラストを作成するには、VRAM 12GB以上のグラボが必要スペックです。
これからグラボを買う場合は、予算をケチらずにVRAM 12GB以上のグラボを選択しましょう。
「RTX 3060 12GB」がStable Diffusionにおすすめです。価格帯は5万円前後で、ミドルクラスのグラフィックボードになります。
ちなみに筆者は知人から譲ってもらったZOTACのグラボを使っています。
ZOTAC GeForce RTX 3060 Twin Edge OC グラフィックスボード ZT-A30600H-10M
もし、筆者が今のタイミングで新品のグラボを買うとしたら、値段が安いという理由で玄人志向を選ぶと思います。
Amazonではベストセラー商品になっていますね。
RTX 3060 には8GBのバージョンもあるので、購入する場合は注意してください。
グラボの価格や在庫状況はコロコロ変わるので、いろいろ比較してみてください。他には、MSIやASUS、GIGABYTEのグラボも選択肢に入ると思います。
「RTX 3060 12GB」であれば、Stable DiffusionでのAIイラスト生成の他に、学習させることも可能になってきます。
もちろん「RTX 4070 Ti 12GB」や「RTX 4080 16GB」等、よりハイスペックなグラボの方がいいですが、価格は10万円を超えてきます。
もし、予算があるのなら「RTX 4070 Ti 12GB」をおすすめします。
MSI グラフィックスボード GeForce RTX 4070 Ti VENTUS 3X 12G OC VD8370
「RTX 3060 12GB」と比べて「RTX 4070 Ti 12GB」のAIイラスト生成速度は、倍くらい速くなります。
価格も倍ですが、性能や速度も倍になります。
グラフィックボードに予算10万円以上出せるなら、「RTX 4070 Ti 12GB」から上のスペックのグラボを選択したほうがいいですね。
注意点ですが、AMDのRadeonでのAIイラスト作成は極端に速度が遅くなってしまうので、NVIDIAのGeForceを搭載したグラボを選びましょう。
Stable DiffusionはNVIDIA製のグラフィックボードを使用することが前提で開発されています。
NVIDIAではCUDAを採用しており、GeForceを搭載したグラボのほうがRadeonよりもAIイラストを作成するのが速いです。
CUDA(Compute Unified Device Architecture)とは、GPU向けの汎用並列コンピューティングプラットフォームのことです。CUDA(クーダ)と読みます。
この画像は、Stable Diffusionでイラスト生成中のGPU使用率です。CUDAがほぼフル稼働しているのが分かります。
Radeonがダメ、遅い理由としては、NVIDIAのCUDAのようにAIイラストの用途で使う技術の最適化が現状では進んでいないからのようです。
技術的なことに興味がない人は、NVIDIA GeForce搭載のグラボを選んでおけば間違いないです。
以上、Stable Diffusionにオススメのグラボと推奨スペックについて書いてみました。AIイラストの作成に役立てて頂ければ幸いです。
※ グラフィックスボードの価格については、2023年5月1日の情報です。