Stable Diffusionの動作には、メインメモリが何GBあればいいのか、必要なメモリ容量や推奨スペックを紹介しています。
メインメモリとは、RAMやDRAMとも呼ばれる主記憶装置のことです。グラフィックボードのVRAMとは別の話です。
また、この記事はデスクトップPCが前提の話となります。
結論 : Stable Diffusionに必要なメインメモリ容量
Stable Diffusionの動作環境として、メインメモリは16GB以上が推奨されます。
根拠としては、Stable Diffusionの中でもよく使われているAUTOMATIC1111のトラブルシューティングにメインメモリの必要スペックとして書かれています。
「プログラムがスムーズに動作するには 16GBのRAMが必要」とあります。
メインメモリ8GBでもStable Diffusionは動作しますが、エラーなど不具合が起きる可能性があるので、メインメモリ16GB以上がおすすめです。
メインメモリ16GBに満たない場合はメモリ増設を検討しましょう。
Stable Diffusionの画像生成の速度は、グラフィックボードのVRAM容量に依存するところが大きいです。
メインメモリを増やせば増やすほど、画像生成の速度が速くなるというわけではないので、メインメモリは16GB~32GBあれば大丈夫です。
メインメモリの容量は、あまり重要ではありません。
Stable Diffusionの画像生成スピードを速くしたい場合は、グラフィックボードを変えたほうがいいです。
動画編集など他の用途で、メインメモリが多く必要であれば、そちらに合わせましょう。
おすすめのメインメモリ
メインメモリのブランド・メーカーは、CFDやCrucial(クルーシャル)がコストパフォーマンスに優れているのでオススメになります。
ちなみに筆者は、Crucial製 DDR4-3200 8GB 2枚のデュアルメモリー構成です。
Crucial DDR4 3200crucial 16GB Kit 8GBx2 DDR4 3200 MT/s(PC4-25600)CL22 SR x8 UDIMM 288pin CT2K8G4DFS832A
メインメモリの規格ですが、Stable Diffusionの動作には、最新のDDR5である必要はありません。
DDR5は価格も高いですし、対応するマザーボードも限られている、DDR4と比べて性能差がわずかです。
メインメモリをDDR5にするメリットはあまりないのです。
Stable Diffusion用なら、価格も安くて手に入りやすいDDR4やDDR3で十分です。
DDR4やDDR3など、メインメモリの規格はマザーボードによって異なります。マザーボードに対応する規格のメインメモリを増設することが必要です。
2023年第1四半期、メインメモリの価格相場は下落傾向にあり、買い時と言えます。
引用 : PC Watch 2023年第1四半期DRAM価格は20%の下落、以降も続落との予測
メインメモリ増設の注意点
メインメモリの規格(DDR3、DDR4、DDR5)は、それぞれ互換性ありません。
ピンや切り欠きの位置が違うので、物理的に差し込めない造りになっています。
マザーボードによって対応するメインメモリ規格が異なるので注意してください。
また、SO-DIMMはノートパソコンや省スペースパソコン用のメインメモリなので、間違えないように注意してください。
SO-DIMMは横幅が小さいのが特徴です。
以上、Stable Diffusionが動くのに必要なメインメモリー容量について書いてみました。
これからAIイラスト作成にチャレンジしたり、どれくらいメインメモリが必要なのか悩んでいる人は参考にしてくださいね。